テネブリズムはロウソクなど単一の光源を使い、明暗のコントラストで主題を浮かび上がらせる画法。流派や様式を分類する概念ではないが、17世紀のイタリアやオランダで多くの画家に用いられた。代表的な作家としてカラヴァッジョやレンブラントが挙げられ、他にもこの技法を駆使した画家は地域や時代をこえて散在する。
『愉快な仲間』、1623年、ヘラルト・ファン・ホントホルスト作
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テネブリズムはロウソクなど単一の光源を使い、明暗のコントラストで主題を浮かび上がらせる画法。流派や様式を分類する概念ではないが、17世紀のイタリアやオランダで多くの画家に用いられた。代表的な作家としてカラヴァッジョやレンブラントが挙げられ、他にもこの技法を駆使した画家は地域や時代をこえて散在する。
『愉快な仲間』、1623年、ヘラルト・ファン・ホントホルスト作
『誰がカラヴァッジョを殺したのか?』は英国で大人気の美術史研究家、アンドリュー・グレアム=ディクソン(Andrew Graham-Dixon)が、ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio, 1571-1610)の死の謎にせまるBBCドキュメンタリー。
グレアム=ディクソンが最初に訪れるのは、カラヴァッジョ最期の場所と言われるトスカーナ州ポルト・エルコーレ(Porto Ercole, Tuscanny)の海岸。1610年7月のある日、39歳の画家は熱射病に倒れ、この砂浜のどこかで死を遂げたと言われている。だが今日にいたるまで葬儀の記録はなく、墓も記念碑もない。若くして名声を欲しいままにしていたカラヴァッジョにしては不自然である。彼は殺されたと推測する研究者も少なくない。
実はこれをさかのぼること4年、ローマで大画家として活躍していたカラヴァッジョは殺人罪で死刑を宣告され、逃亡してしまう。殺人犯を仇討ちする場合、首は誰がどこで切り落としても合法であったため、カラヴァッジョはまだ統一されていないイタリア各国を放浪し、逃亡生活を続けた。それでも絵を描くことだけは止めなかった。いやむしろ、多くの問題作をものにしている。グレアム=ディクソンは、この壮絶な人生がカラバッジョの絵画に光と影を投影し、西洋美術史上もっとも深淵で胸に迫る精神性をそなえた作品群が生まれたのだと言う。



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