
日本のジャーナリストが政治家の不正を追及できなくなって久しい。だがこれは日本に限った現象ではなく、程度の差はあれアメリカでも似たり寄ったりである。先進国とされる国々で、このように名立たるメディアが似かよった報道しかできない、というのはとても閉塞的な状態だ(注1)。今回紹介するグレッグ・パラストは、過去にブッシュ大統領親子の不正をしつこく追跡し続け、アメリカでは報道されないとわかって英国に足場を移し、BBCと日刊紙ザ・ガーディアンに記事を提供するようになったアメリカ人ジャーナリストである。そしてその成果をドキュメンタリーにした作品が、2003年に英国BBCで放映された『ブッシュ家の資産:金で買える最上の民主主義』(Bush Family Fortunes: The Best Democracy Money Can Buy)だ。続きを読む


















